3.1 メイラード反応とは何か
メイラード反応(Maillard Reaction)は、1912年にフランスの化学者ルイ・カミーユ・メイラール(Louis Camille Maillard)によって記述された非酵素的褐変反応である。アミノ酸(またはタンパク質のアミノ基)と還元糖(アルデヒド基またはケトン基を持つ糖)が加熱条件下で反応し、複雑な褐色物質(メラノイジン)と多様な香気成分を生成する。
焼肉の「あの香り」の正体:メイラード反応によって生成される香気物質は現在300種以上が同定されている。ピラジン類(ナッツ様)、フラン類(キャラメル様)、チアゾール類(肉様)、ピロール類(穀物様)などが複雑に絡み合って「焼き肉の香り」を形成する。