5.4 飼育環境と飼料の影響

5.4.1 肥育ステージ別の飼料管理

ステージ 月齢 飼料内容 目的
育成期 0〜12ヶ月 粗飼料主体(牧草・稲わら) 骨格・内臓の発達
前肥育期 12〜18ヶ月 粗飼料+濃厚飼料(5〜6kg/日) 筋肉量の増加
中肥育期 18〜24ヶ月 濃厚飼料増量(7〜8kg/日) 筋間脂肪の蓄積開始
後肥育期 24〜30ヶ月 高濃厚飼料(8〜10kg/日) IMF(霜降り)の急速増加
仕上げ期 30〜36ヶ月 最高品質濃厚飼料(9〜11kg/日) BMS No.9以上への調整

5.4.2 ストレスと霜降りの関係

慢性ストレスは霜降りを減少させる。 ストレスホルモンであるコルチゾールは:
- 脂肪分解(lipolysis)を促進し、脂肪蓄積を抑制する
- 筋肉の異化作用を促進し、肉質を低下させる
- インスリン感受性を低下させ、エネルギー利用効率を下げる

このため、優良な肥育農家は牛舎の快適性・牛への扱い方に細心の注意を払う。音響・温度・密度・取り扱い者の動作など、あらゆる要素が霜降り形成に影響する可能性がある。