4.2 中国:串焼き文化の奥深さ
4.2.1 羊肉串(ヤンロウチュアン)
中国の炭火グリル文化を代表するのが、新疆ウイグル自治区を発祥とする羊肉串(ヤンロウチュアン、羊肉串)である。細長い竹串に羊の骨付き肉を刺し、クミン・唐辛子・塩のシンプルな調味料をまぶして炭火で焼く。
1990年代以降、新疆出身の行商人が中国各地でこの料理を広め、現在では北京・上海・成都など主要都市の夜市(ヤシ)の定番となった。
羊肉串の特徴:
- 発祥地:新疆ウイグル自治区
- 主材料:羊の骨付きバラ肉・腰肉
- スパイス:クミン(孜然)・唐辛子・塩が基本
- 調理具:細長い竹串を用いた直火焼き
- 文化的背景:中央アジアのムスリム文化と中国食文化の融合
4.2.2 中国各地の炭火文化
- 北京烤鴨(ペキンダック):果樹木(ナシ・リンゴ等)を燃料とする炉焼きで、厳密には炭火ではないが関連する焼き料理文化として重要。
- 四川串串香(チュアンチュアンシャン):各種食材を竹串に刺して麻辣スープで煮る「串鍋」で、炭火グリルとは異なるが「串料理」文化の広がりを示す。