3.3 グローバル展開

3.3.1 世界への普及

日本式焼肉は2000年代以降、急速に世界各地へと広がっている。その主な担い手は:

  1. 海外進出する日本企業:牛角、叙々苑などが北米・東南アジアに出店
  2. 在外日本人コミュニティ:ロサンゼルス、ニューヨーク、シドニーなどの日系コミュニティが焼肉文化を広める
  3. 韓国系焼肉との競合・融合:韓国系の「KBBQ(Korean BBQ)」ブームと日本式焼肉が相互に影響を与えながら世界市場で共存

3.3.2 市場別の特徴

北米市場
- 韓国系KBBQ(サムギョプサル、カルビなど)が先行して普及
- 日本式焼肉は「上品な韓国BBQ」として差別化
- ロサンゼルスのコリアタウンでは両文化が融合した独自スタイルが発展

東南アジア市場
- シンガポール、タイ、ベトナムなどで日本式焼肉チェーンが急拡大
- ハラール対応焼肉(豚肉不使用・ハラール認証牛肉)も登場
- 価格帯は現地では「プレミアム外食」として位置づけ

欧州市場
- パリ、ロンドンなどの主要都市に日本式焼肉店が点在
- 主に富裕層向けの特別体験として訴求


第4章:世界の炭火グリル比較