YU-104
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包丁・切り技術
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CHAPTER 08
第6章:安全と衛生
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第6章:安全と衛生
6.1 包丁の安全な扱い
切傷防止の基本原則
| ルール |
詳細 |
| 猫の手(クロウグリップ) |
指を丸めて第一関節を盾にする。刃は関節に当たって止まり、指先まで届かない |
| 包丁は常に見る |
何かを話しながら、別のことを見ながらの作業禁止 |
| 刃を体に向けない |
刃先は常に前方、作業台方向のみ |
| 落下時は拾わない |
落としたら絶対に掴もうとせず、足を引いて避ける |
| 渡す時は刃を包む |
別の人へ渡す際は刃面を布で覆うか、まな板に置いて受け取らせる |
| 包丁ケースに収納 |
使用後は必ずケースや刃当てに収納(引き出しの中での刃むき出し禁止) |
6.2 まな板の衛生管理
まな板素材の比較
| 素材 |
除菌のしやすさ |
包丁への負担 |
耐久性 |
推奨用途 |
| 白色プラスチック(PE) |
高い(漂白可) |
低い |
高い |
業務用標準 |
| 木製(檜・朴) |
やや困難(吸水) |
非常に低い |
中程度 |
高級店・和食 |
| ゴム製 |
高い |
低い |
高い |
業務用 |
| 強化ガラス |
最高 |
高い(刃が欠ける) |
非常に高い |
不向き |
洗浄・除菌プロトコル
【使用後即時】
1. 水洗い:食材の残渣を水で流す
2. 洗剤洗浄:食器用洗剤でスポンジ洗い
3. 流水すすぎ:洗剤を完全除去
【日次(営業終了後)】
4. 熱湯消毒:80°C以上の熱湯を全面にかける(大腸菌死滅温度75°C以上で1分間)
5. または次亜塩素酸ナトリウム溶液(200ppm)に10分浸漬
【週次】
6. 塩素系漂白剤(500ppm)に浸漬または塗布→30分→洗浄
6.3 交差汚染(Cross-Contamination)防止:カラーコーディング
食中毒の最大のリスクの一つが交差汚染(異なる食材間での細菌移動)。特に生肉と他の食品(野菜・加熱済み食品)の接触は深刻なリスクを生む。
カラーコーディングシステム(国際標準HACCP準拠)
| 色 |
用途 |
| 赤 |
生の牛肉・赤身肉 |
| 黄 |
生の鶏肉・豚肉 |
| 青 |
魚介類 |
| 緑 |
野菜・果物 |
| 白 |
加熱済み食品・乳製品 |
| 茶(またはベージュ) |
ホルモン・内臓系 |
重要: 焼肉店では最低でも「生肉用(赤)」「ホルモン用(茶)」「副菜・ナムル用(緑)」の3色分けを徹底すること。
6.4 保管温度と衛生基準
| 食品 |
保管温度 |
理由 |
| 生牛肉(冷蔵) |
1〜4°C |
この温度帯でほとんどの病原菌の増殖は抑制される |
| ホルモン類 |
0〜3°C(より低め) |
変質が早く、より厳格な温度管理が必要 |
| 解凍後の肉 |
24時間以内に使用 |
解凍開始後に細菌増殖が始まる |
| カット済み肉 |
0〜2°C、2時間以内に提供 |
断面露出で酸化・細菌増殖リスク増大 |